追加広告コスト0円で来場数増を実現。LINE活用による「新規集客オペレーションDX」の全貌

1. 導入背景と課題：リードはあるのに「来場」につながらない

秋山住研様が抱えていた最大の課題は、資料請求などのリード（見込み客）は獲得できているものの、そこから実際のモデルハウスや店舗への「来場」になかなか結びつかないという点でした 。

当時の具体的な課題は以下の3点に集約されます。

• メール追客の限界: メルマガを配信しても開封率が低く、反響が得られない 。
• 属人化する営業: 資料請求後の追客や来場への誘致が各営業スタッフのスキルに依存しており、ばらつきがあった 。
• 来場数の減少: 業界全体の傾向同様、新規の来場者数が減少傾向にあった 。

そこで同社は、従来のメール中心のアプローチから、より顧客接点を持ちやすい「LINE」を活用した集客体制への転換を決断。「ALL GRIT」を導入し、集客オペレーションの刷新に乗り出しました 。

2. 施策内容：「3つの仕組み」による集客DX

秋山住研様がALL GRITを用いて構築したのは、単にLINE公式アカウントを開設するだけでなく、「集める」「育てる」「攻める」を自動化・効率化する3つの仕組みです。

①【集める】あらゆる媒体からの「LINE友だち」誘導

まず着手したのは、チラシ、DM、Webサイト、SNSなど、既存のすべての顧客接点からLINE友だち登録へ誘導する導線の設計です 。

• 紙媒体×QRコード: チラシやDMに「LINEからカタログ請求でギフト券プレゼント」といった特典を訴求し、QRコードを掲載。直接来場のハードルが高い層をLINEへプールすることに成功しました 。
• Webサイト×ポップアップ: ホームページ上にLINE登録キャンペーンのバナーを設置。Webサイト訪問者の約11%をLINE友だち登録へつなげるなど、高いコンバージョンを実現しています 。

特筆すべきは、これらが追加の広告コストゼロで行われた点です。既存の媒体を活用し、導線を変えるだけでリストの増加を実現しました 。

②【育てる】シナリオ配信による自動追客とリッチメニュー活用

LINEに登録された見込み客に対し、ALL GRITの機能を活用して来場意欲を高めるコンテンツ配信を自動化しました。

• リッチメニューの戦略的活用: 「Webカタログ」「イベント情報」「問い合わせ」など、顧客のステータス（来場前・来場後など）に合わせてメニュー表示を出し分け、最適な情報を届けやすくしました 。
• 開封率70%のシナリオ配信: 登録から70日間・全15回にわたるステップ配信を自動化。メールの開封率が20%程度であるのに対し、LINEでは既読率が約70%と圧倒的に高く、顧客に確実に情報を届けることが可能になりました 。

コンテンツ制作においてはALL GRIT側のサポートを活用することで、社内の工数を最小限に抑えつつ、質の高い自動追客を実現されています 。

③【攻める】「HOTリスト」による効率的な個別アプローチ

自動化だけでなく、営業スタッフが動くべきタイミングを可視化する仕組みも導入しました。

• 行動ログの可視化: 顧客が「いつ」「どのページを見たか」という行動ログをALL GRIT上で蓄積 。
• HOT顧客の抽出: 「HPとLINEを直近1週間以内に閲覧した来場前ユーザー」などを「HOTリスト」として自動抽出。興味関心が高まっているタイミングを逃さず、毎週火曜日に個別のメッセージを送るなど、効率的なアプローチを行っています 。

3. 導入成果：コスト増なしで来場数が2倍に

ALL GRITによるLINE活用・自動化施策の結果、秋山住研様では以下の成果が得られました。

・月間LINE経由リード数： 41件獲得（Webサイト経由）
・月間LINE経由来場数： 4件獲得（来場数が従来の約2倍増加）
・追加広告コスト： 0円

メールと比較して「来店数に約30倍の開きが出る」といわれるLINEのポテンシャルを 、ALL GRITの仕組みで最大限に引き出した好事例です。

今後の展望

秋山住研様では、今回の成果を受け、今後もLINEならではの機能を活用し、さらなる成果拡大を目指されています 。

住宅業界において「集客コストをかけずに来場数を増やしたい」「属人化から脱却し、追客を自動化したい」とお考えの企業様にとって、秋山住研様の取り組みは大きなヒントになるはずです。