不動産ホームページの集客は、「検索で見つけてもらう」「問い合わせまで導く」「反響を追客する」の3段階のうち、止まっている段階を直すと改善します。
最初に手をつけるべきは、大きな費用をかけずに今日から直せる査定フォームと、問い合わせ直後の連絡です。
検索からのアクセス増は成果が出るまで時間がかかるため、並行して進めます。

不動産ホームページで「集客できない」のはなぜか?

集客できない原因は「見つけてもらえない」「見ても問い合わせない」「問い合わせ後に追客できていない」の3つです。
原因ごとに打つ手が違うため、まず自社がどこで止まっているかを見分けます。

困りごと 主な原因 すぐに試せる対策 中期的な対策
アクセスが少ない 地域名で検索しても出てこない Googleマップ登録、エリアページ作成 悩みに答える記事の定期更新
アクセスはあるが問い合わせが少ない ボタンが目立たない、フォームが複雑 ボタン配置の見直し、入力項目の削減 スマホ前提のサイト作り直し
問い合わせはあるが成約しない 初回対応の遅れ、追客の途切れ 反響直後の連絡ルールを決める LINEでの自動追客の仕組み化

表の3つ目、問い合わせはあるのに媒介獲得まで進まない場合は、追客に課題があります。
売却を考えた人への調査では、100人のうち48人が複数社を比べて「査定額の違い」に、45人が「担当者の誠実さ・人柄」に差を感じていました。

(引用元:株式会社NEXER Groupと千葉の不動産買取『房総スタイル』による調査「不動産査定・売却業者の選び方に関するアンケート」)

売主は、金額とほぼ同じくらい担当者を見ています。
その担当者の印象が最初に決まるのが、反響直後の連絡です。

なお、この記事では売却査定の反響を増やす施策に絞って解説します。
そのほかの主な施策は次のとおりです。

施策 主な目的
Googleマップの口コミを集める 地域名で検索した人に選ばれる
物件写真・物件ページを充実させる 購入・賃貸の反響を増やす
ポータルサイトと役割を分ける 物件はポータル、会社の信頼はホームページで伝える
SNS・動画で発信する 地域での認知を広げる

不動産ホームページの集客で最初にやるべき改善は何か?

最初にやるべきは「導線の整理」「フォームの見直し」「スマホ対応」の3つです。

1. ホームページ内の導線を整理する

導線とは、見込み客が問い合わせまでたどる道すじのことです。
全ページの上部と下部に、査定依頼と電話のボタンを置きます。

2. 査定依頼・相談フォームを目立たせる

フォームは目立たせたうえで、入力項目を減らします。
机上査定なら、物件の住所・種別・連絡先だけで十分です。
細かい条件は、通電したときに聞けば足ります。

3. スマートフォン対応を徹底する

総務省の調査(6歳以上の43,281人が回答、2025年8月末時点)では、インターネットの利用に使う端末は、スマートフォン(74.3%)がパソコン(45.6%)を大きく上回りました。

(引用元:総務省「令和7年通信利用動向調査」)

トップページから査定依頼まで自分のスマホで試し、その後も月に1回は主要なページを確認します。

検索からの流入を増やすには何をすればよいか?

検索からの流入は、「地域名+売却・査定」で出てくるページと、売主の悩みに答える記事で増やします。

SEO対策の基本|まず整える3つの施策

SEO対策とは、検索結果で自社サイトを上位に出すための工夫です。
まず整えるのは次の3つです。

  1. Googleマップの会社情報(Googleビジネスプロフィール)を登録する
  2. 対応エリアごとに、相場や売却実績をまとめたページを作る
  3. 各ページのタイトルに「地域名」と「売却」「査定」を入れる

検索順位に効果が出るまでには、数か月以上かかるのが一般的です。

ブログ記事を定期更新する理由

売却を考え始めた人は、「相続した実家 売却」など悩みの言葉で検索します。
こうした言葉に答える記事があれば、査定サイトを使う前の売主に出会えます。

一括査定サイトからの流入をホームページに繋ぐ方法

一括査定で申し込んだ売主は、連絡が来た会社をホームページで見比べます。
売却を考えた人への調査では、100人のうち31人が会社選びの決め手を「担当者の人柄・誠実さ」と答えました。
「査定額の高さ」を選んだ人は、100人のうち16人です。

(引用元:株式会社NEXER Groupと千葉の不動産買取『房総スタイル』による調査「不動産査定・売却業者の選び方に関するアンケート」)

そのため、担当者紹介や売却実績のページを整えておきます。

一度来た見込み客を逃さないには何が必要か?

必要なのは「反響直後にすぐつながること」と「その後もつながり続けること」です。
どちらも、反響をLINEにつなぐことで実現しやすくなります。

連絡が遅れると、他社に先を越されかねない

ホームページから問い合わせた売主も、他社に同時に査定を頼んでいることがあります。
一括査定なら、1件の申し込みが複数の会社に同時に届きます。
連絡が遅れれば、その間に他社が先に売主と話すことになりかねません。
ところが、反響直後に電話をしても出てもらえないことがあり、メールは他社のメールに埋もれがちです。

反響直後にLINEでつながる

そこで役立つのが、売主がふだん使っている連絡手段のLINEです。
家族や友人とのやりとりに使うアプリなので、電話に出られない人にもメッセージが届きやすくなります。
LINEの国内月間利用者数は、2025年12月末時点で1億を超えました(スマホで月に1回以上LINEを起動したアカウントの数)。

(引用元:LINEヤフー株式会社「LINE、国内月間利用者数が1億ユーザーを突破」)

ただし、LINEはお友だち登録をしてもらわないと、メッセージを送れません。
そのため、問い合わせの完了画面や自動返信メールで、LINE登録を案内します。
一度つながれば、初回の連絡もその後の連絡もLINEで続けられます。
ALL GRITを使えば、問い合わせ後の反響をLINEのお友だちにつなぐまでの流れを自動化できます。

※ALL GRITはお友達転換の自動化を実現したLINE追客ツールです。反響直後からLINE追客を行いたい方へ。⇒ALL GRITのサービス資料をダウンロードする

ホームページにLINEの入り口を作る

すぐには問い合わせをしない人とつながるために、ホームページから直接LINE登録できる入り口も用意します。

  • 査定ページの「LINEで相談する」ボタン:電話より気軽に相談できます。
  • 相場情報の配信登録:「〇〇市の売却相場をLINEでお届け」と案内し、登録する理由をつくります。
  • 売却ガイドの受け取り:売却の流れや費用をまとめた資料を、登録者に送ります。

不動産会社のホームページ集客で陥りやすい失敗とは?

多い失敗は「情報が古い」「フォームが分かりにくい」の2つです。

古い情報のまま放置されているホームページ

成約済みの物件を載せたままにすると、「おとり広告」にあたるおそれがあります。
おとり広告は、業界の自主ルールである不動産の表示に関する公正競争規約(第21条)で禁止され、宅建業法第32条(誇大広告等の禁止)にも違反するおそれがあります。

(引用元:公益社団法人全日本不動産協会「不動産お役立ちQ&A:おとり広告」)

成約した日に掲載を止めるルールを決めます。

問い合わせフォームが分かりにくい・複雑

送信後に何が起きるか分からないフォームは、途中で離脱されます。
完了画面には、いつ・誰から・どの方法で連絡するかを書き、LINEの案内も添えます。

例:「お問い合わせありがとうございます。本日中に、担当の〇〇からお電話します。お電話が難しい方は、LINEでもご相談いただけます。」

ホームページ集客の成果は何で測ればよいか?

成果は「アクセス数」「問い合わせ数」「問い合わせ率」「媒介獲得数」の4つで測ります。

月間アクセス数・問い合わせ数の目安

アクセス数は、Googleの無料の分析ツールで確認できます。
問い合わせ率の参考になるのが、海外のランディングページ制作サービスUnbounceの分析です。
不動産業界の広告用ランディングページ2,877ページ(問い合わせなど891,959件)を調べ、問い合わせ率の中央値は2.2%でした。
2018〜2019年の海外データで、自社サイト全体とは条件が違うため、あくまで参考値として見ます。

(引用元:Unbounce「Conversion Benchmark Report 2020」)

問い合わせ率の計算例と改善目標

次の表は、アクセス数と問い合わせ率から反響数を計算した例です。

月間アクセス数 問い合わせ率1% 問い合わせ率2% 問い合わせ率3%
500件 5件 10件 15件
1,000件 10件 20件 30件
2,000件 20件 40件 60件

※業界平均の数値ではありません。
問い合わせ率はフォームなどの改善で手を打ちやすいため、アクセス数より先に取り組みます。
目標は、まず自社の今の問い合わせ率を出し、そこから少しずつ引き上げる形で決めます。

ホームページからの成約に繋がる確度の測り方

ホームページ・一括査定サイト・ポータルサイトの入り口ごとに、通電率・訪問査定率・媒介獲得率を毎月記録します。

よくある質問

Q不動産会社のホームページ集客は、効果が出るまで何か月かかりますか?

導線やフォームの改善は、直した月から問い合わせ数の推移で効果を確かめられます。
検索からのアクセスは、成果が出るまで数か月以上かかります。

Q一括査定サイトに登録しているのですが、ホームページ集客も必要ですか?

必要です。
一括査定を使わず、地元の会社に直接相談する売主もいるためです。
そうした売主は、相談前にホームページで会社を確かめます。
売却を考えた人への調査では、100人のうち33人が最初に「地元の不動産会社に直接相談した」と答えました。

(引用元:株式会社NEXER Groupと千葉の不動産買取『房総スタイル』による調査「不動産査定・売却業者の選び方に関するアンケート」)

Q不動産会社は、ホームページ集客と広告をどう使い分ければいいですか?

広告はすぐ表示されますが、止めればアクセスも止まります。
今すぐ反響がほしい時期は広告を使い、並行して記事を積み上げます。

ホームページの反響を、媒介獲得につなげるには?

アクセスや反響を増やしても、追客が続かなければ媒介獲得には届きません。
ALL GRITは、反響をLINEのお友だちに切り替え、反響直後から自動で追客する不動産会社向けのツールです。
今の反響対応のどこで見込み客を逃しているか、まずは無料でご相談ください。

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河野清博

執筆者

河野 清博

ギバーテイクオール株式会社 代表取締役CEO

最終更新日:2026年10月7日