不動産売買仲介(売却)でLINE友だちを増やす方法は6つあります。連絡先があれば当日中に使える①メール・②SMSでのリンク送付、自社で整備できる③HPバナー・④チラシQRコード、対面で使える⑤その場でのQRコード提示、そして⑥LINE友だち追加広告です。
どの方法も「登録する理由(メリット)」をセットで伝えないと、友だち追加は進みません。
友だちが増えれば、電話での追客にかかる手間を減らしながら、査定案件の獲得率を上げることができます。

そもそも、なぜ不動産会社はLINEで友だちを増やす必要があるのか?

一括査定サイトから反響が届いても、電話がつながらず追客できないまま失注するケースが現場では頻発しています。
LINEを活用することで、通電できない顧客にも直接メッセージを届けられ、追客の機会損失を減らすことができます。

電話がつながらない反響が、そのまま失注になっている

売却を検討している人は日中に仕事をしていることが多く、知らない番号からの電話に出ないケースは珍しくありません。
メールを送っても開封されないまま数日が経ち、気づいたら他社に媒介を取られていた、という経験をした担当者は多いはずです。
反響があること自体は問題ではなく、反響後の追客が機能していないことが課題です。

LINEはメールよりも開封されやすく、返信が来やすい

メールの開封率は住宅・不動産業界で24.150%とされている一方、LINEのメッセージ開封率は55%に達します。
普段から使い慣れているツールでの連絡は、顧客側の心理的な距離を縮める効果があります。

(引用元:LINEヤフー社・lymcampus「LINE公式アカウント開封率調査」2022年6月、ラクス社「業界別メルマガの開封率とクリック率の目安って?効果測定の正しい方法とは」2024年7月)

LINEは友だち登録が完了していないと、メッセージを送ることができない

ただし1つ、見落とされがちな前提があります。
LINE公式アカウントは、顧客が「友だち追加」を完了して初めて、そのアカウントからメッセージを送ることができます。
どれだけ良い追客メッセージを用意していても、友だち登録がなければ届きません。
LINE活用の第一歩は、友だちを増やす仕組みを整えることです。

LINE友だちを増やす6つの方法とは?

友だち追加の入口には6つの方法があり、顧客との接点ごとに使い分けることが基本です。
入口を1つに絞らず、複数のチャネルを組み合わせることで、登録の取りこぼしを防げます。

① メールでのLINE登録URL送付

LINE公式アカウントには固有の友だち追加URLが発行されます。
そのURLをメール本文に貼り付けて送れば、顧客はリンクをタップするだけで登録できます。
文字数の制限がないため、登録メリットをしっかり伝えた上でリンクへ誘導できます。

② SMSでのLINE登録URL送付

①と同じLINEリンクを、SMSで送る方法です。
メールアドレスが不明でも電話番号さえあれば送れるため、①と組み合わせると取りこぼしを減らせます。
文字数制限があるため、リンクと一言の登録理由に絞ったシンプルな文面が基本です。

③ HPへの友だち追加ボタン・バナーの設置

ホームページにLINE友だち追加のボタンやバナーを設置する方法です。
一度設置すれば24時間稼働する入口になります。

④ チラシ・パンフレット・名刺へのQRコード掲載

紙媒体にLINE友だち追加用のQRコードを印刷する方法です。
QRコードはLINE公式アカウントの管理画面から無料で発行できます。

⑤ 直接会ったときのQRコード提示

スマートフォンの画面でQRコードを見せ、その場で登録してもらう方法です。
登録率は6つの中で最も高いですが、「直接会えた場面」でしか使えません。

⑥ LINE友だち追加広告

LINEが提供する公式の広告メニューで、ターゲットに指定したユーザーのタイムラインやトークリストに友だち追加を促す広告を配信できます。
①〜⑤が既存の接点(反響・来店・HP流入)を起点にするのに対し、この方法は接点がない潜在層にもリーチできる点が異なります。
エリアや年齢などで配信対象を絞れるため、売却見込みが高い層に的を絞った友だち獲得が可能です。費用対効果の検証が必要ですが、反響数を底上げしたい会社には検討する価値があります。

売却査定の流れで「友だち追加」のチャンスはどこにある?

売却査定に特有の顧客接点を整理すると、狙えるチャンスは主に4つです。
接点ごとに目的を決めておかないと、送り先を間違えます。

接点 友だち追加で何を狙うか 主な手段 補足
新規反響(メールアドレス・電話番号あり) 追客チャネルの確保 ①メールまたは②SMSでLINEリンクを送付 一括査定サイト以外の反響でも同様に使える
過去反響・既存リスト(メールアドレス・電話番号あり) 休眠顧客の再接触 ①②で送付 相場情報提供のタイミングに合わせて送る
HP・チラシ流入 見込み客の新規取り込み ③QRコード・友だち追加ボタン 広告・検索流入ページには必須
接点なし(潜在層) 新規見込み客の開拓 ⑥LINE友だち追加広告 ①〜⑤では届かない層へのリーチが目的

新規反響(メールアドレス・電話番号があれば使える)

反響があった顧客のメールアドレスまたは電話番号に、LINE友だち追加リンクをメールまたはSMSで送付する方法です(①②)。
一括査定サイト経由の反響に限らず、自社HPからの問い合わせや電話反響など、連絡先さえ取れていれば同じ方法で対応できます。
当日中に送ることが基本で、時間が経つほど登録率が落ちます。

HP・チラシからの流入(QRコードやボタンで直接登録)

HPやチラシは自社でコントロールできる入口です(③④)。
一度整備すれば継続的に友だちが増える仕組みになるため、早めに設置してください。

過去反響・既存リスト(休眠顧客への再接触)

過去に問い合わせを受けた顧客や、連絡先を保有している既存リストへのアプローチも有効です(①②)。
「エリアの売却相場が変わっています」「直近の成約事例をご案内します」など、顧客にとって価値ある情報提供のタイミングに合わせてLINEリンクを送ると、反応率が上がります。
売却検討は数か月〜数年かけて進むため、過去反響への再接触で友だちを積み上げることができます。

接点がない潜在層へのアプローチ(LINE友だち追加広告)

①〜⑤はすべて、何らかの接点がある顧客を起点にしています。反響も来ていない、HPにも訪れていない潜在層にリーチしたい場合は、⑥LINE友だち追加広告が唯一の手段です。
エリアや年齢などで配信対象を絞れるため、売却見込みが高い層への友だち獲得に使えます。

一括査定反響からLINEへ誘導するには、何をすればいい?

反響が届いたら、顧客のメールアドレスまたは電話番号にLINE友だち追加リンクを送付することが、最も効果的な手段です。

手動でLINEリンクを送る場合の進め方

テンプレートを1つ用意しておくだけで、1件あたり2〜3分で対応できます。
文面の例は以下の通りです。

はじめまして、〇〇不動産の△△です。
売却のご相談をいただきありがとうございます。
よりスムーズにやりとりできるよう、LINEでのご連絡もご案内しています。
よろしければこちらからご登録ください:[友だち追加リンク]

反響当日中に送ることが鉄則です。翌日以降は登録率が落ちる傾向があります。

MAツールを使った自動送信の仕組み

MAツールを使えば、反響が入った直後にLINEリンク付きのメールを自動で送ることができます。
深夜・早朝の反響にも対応できるため、登録の機会損失を防げます。
複数の査定サイトを使っている会社では、手動対応に限界があるため、自動化の効果が特に大きくなります。

友だち追加してもらうために、どんなメリットを設計すればいい?

入口を整えるだけでは、友だち追加は増えません。
顧客が「登録する理由」を明確に提示できるかどうか、ここが登録率の分かれ目です。

登録メリットがないと友だち追加はされない

「LINEを登録してください」と伝えるだけでは、顧客は動きません。
「登録すると何が得られるか」をセットで伝えることが必要です。

売却検討者に刺さる登録特典の具体例

有効なのは、顧客が「自分のために使える情報」だと感じるコンテンツです。

たとえば、不動産特化の自動追客システムALL GRITは、LINE登録を完了した人だけがAI査定(自動机上査定)の結果を確認できる仕組みを提供しています。
「査定額を知りたい」という売却検討者の一番強い欲求と直接つながるため、登録ハードルが大きく下がります。
この仕組みを導入した不動産会社では、お友達登録率が60〜77%に達したという結果となりました。

(引用元:ギバーテイクオール株式会社「LINEお友達登録率実績データ」)

※ALL GRITはお友達転換の自動化を実現したLINE追客ツールです。反響直後からLINE追客を行いたい方へ。⇒ALL GRITのサービス資料をダウンロードする

特典設計の注意点

現金や商品券などの金品を特典にすることには注意が必要です。
不動産取引では過度な利益提供が景品表示法や業界の景品規約上の問題になる可能性があります。
特典は情報・コンテンツに絞ることで、法的リスクを避けられます。

【要確認:最新の景品規制については以下の公的情報をご確認ください】
・消費者庁「景品類の制限及び告示」https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/premium_regulation
・首都圏不動産公正取引協議会「景品提供の方法と限度額」https://www.sfkoutori.or.jp/keihinteikyojirei/keihinteikyo-houho-gendogaku/

増えたLINE友だちを、どうやって査定案件につなげる?

友だちを増やすことは手段であり、目的は媒介獲得(受託)です。
登録後の追客設計を先に整えておかなければ、友だち数が増えても査定案件にはつながりません。

登録直後の自動返信メッセージで第一印象をつかむ

友だち追加した直後に届く自動返信メッセージは、顧客が最も開封しやすいタイミングです。
「ご登録ありがとうございます。〇〇不動産の△△です。売却についてご不明な点はお気軽にご連絡ください」というシンプルな内容に、担当者の写真や名前を添えると信頼感が高まります。

配信内容を「売却検討者向け」に絞る

無関係な情報を送り続けるとブロックされます。
配信する情報は「エリアの成約事例」「売却タイミングの見極め方」など、売却を検討している人が読みたいものに絞ってください。
週1〜2回程度の配信頻度が、開封率とブロック率のバランスをとりやすいとされています。

友だち数・追客率・査定獲得率をKPIで管理する

月ごとの友だち追加数、LINEからの査定アポ数、査定から媒介獲得(受託)への転換率を管理します。
「友だちは増えているのに査定が取れない」場合は、追客メッセージの内容や配信タイミングに課題があることが多いです。

よくある質問

QSMSとメール、どちらで送った方が登録率は高いですか?

どちらも有効ですが、SMSは開封率が高い分、文字数制限があるため短いメッセージになります。メールは文章量を確保できるため、登録メリットをしっかり伝えやすいという利点があります。両方を組み合わせて送る(メール送付後にSMSでリマインド)と、登録率が上がる傾向があります。

QMAツールを使わず、手動でLINEリンクを送っても効果はありますか?

あります。反響から時間が経つほど顧客の売却意欲は下がるため、反響当日中に送ることが鉄則です。テンプレートを事前に用意しておけば、1件あたり2〜3分で対応できます。

Q友だちが増えてもブロックされませんか?

配信頻度が高すぎたり、顧客の興味と関係ない情報を送り続けたりするとブロックされます。売却検討者向けの情報に絞り、週1〜2回程度に抑えることで、ブロック率を低く保てます。

Q売却の意思決定には時間がかかるのに、LINE登録の意味がありますか?

あります。売却検討から実際の依頼まで数か月〜数年かかることは珍しくありません。定期的に有益な情報を届けることで、「いざ売ろう」というタイミングに想起してもらえる会社になれます。LINE友だちは長期的な営業資産です。

LINE追客の仕組みを整えて、査定案件を増やしたい方へ

ALL GRITは、不動産売買仲介に特化した自動追客LINEツールです。AI査定をフックに、反響顧客をLINEお友達に転換する仕組みを提供しています。
反響直後からお友達を増やし追客をしたい方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

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河野清博

執筆者

河野 清博

ギバーテイクオール株式会社 代表取締役CEO

最終更新日:2026年9月17日