不動産会社のLINE活用で成果を出しているのは、反響直後にLINEでつながり、追客を止めない会社です。お客様の状況に合わせて案内を変え、予約や手続きを自動にしている点も共通しています。実際に、月80件の反響のうち、訪問査定が12件から19件に増えた売買仲介会社もあります。
不動産会社のLINE活用事例にはどんなものがある?
売買仲介では、反響への初動を速くした事例と、売り・買いで案内を分けた事例で成果が出ています。住宅・賃貸では、ポータル反響との連携や、予約・手続きの自動化で成果が出ています。
6社の事例一覧
| # | 会社 | 業態 | ツール | 主な成果 |
|---|---|---|---|---|
| ① | 売買仲介会社(社名非公開) | 売買仲介 | Lステップ | 内覧会の予約が約15組すぐ埋まる |
| ② | ハウスウェル | 売買・賃貸仲介 | LINE WORKS | 通電率2倍 |
| ③ | 東京・千葉・広島の売買仲介会社 | 売買仲介 | ALL GRIT | 訪問査定が月12件→19件など |
| ④ | 悠悠ホーム | ハウスメーカー | MicoCloud | ポータル反響の友だち追加率 約5倍 |
| ⑤ | YOU HOUSE | ハウスメーカー | Lステップ | 来場後の成約率が前年比6%改善 |
| ⑥ | 帝国不動産 | 賃貸管理 | クウゼン | 月約125時間の作業を削減 |
不動産会社でLINEが使われる理由
国の調査によると、全年代のLINE利用率は92.9%でした(13〜79歳の男女1,800人が対象)。ほとんどの人が使うLINEなら、電話に出ない人やメールを開かない人にも連絡できます。反響のお客様とつながる手段として、LINEは外せません。
(引用元:総務省「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)
売買仲介会社はLINEでどんな成果を出している?
売買仲介では、反響への初動の速さと、電話がつながらなくても追客を続けられる仕組みが成果を分けています。通電率が2倍になった会社や、訪問査定が増えた会社があります。
事例① 内覧会の予約が約15組すぐ埋まった(売買仲介会社×Lステップ)
この会社は、顧客管理が十分にできていないことや、同業者からの物件確認の電話が多いことに悩んでいました。そこで、LINEの最初のメッセージで「買いたい」「売りたい」を選んでもらい、別々の配信を送る形にしました。レインズにLINEのQRコードを載せ、同業者の物件確認もLINEで受けています。なお、中部レインズの利用ガイドラインでは、QRコードは図面下部の商号欄に書くと定められています。【要確認:レインズの利用ガイドラインは改正される場合があります。自社が使うレインズのサイト(東日本・中部・近畿・西日本)で最新情報をご確認ください】
ポータルサイトに内覧会の広告を出し、予約をLINEで受け付けたところ、約15組の予約がすぐに埋まりました。予約が集中して競争が生まれたこともあり、その物件の販売価格は100万円上がっています。同業者からの物件確認の電話も大きく減りました。
(引用元:ソーシャルデータバンク株式会社「電話対応や予約管理をLINEで自動化|不動産会社のLステップ導入事例」、公益社団法人中部圏不動産流通機構「レインズ利用ガイドライン」(令和7年1月1日改正版))
事例② 反響に最短30秒で連絡し、通電率2倍に(ハウスウェル×LINE WORKS)
ハウスウェルは、さいたま市で売買仲介などを行うセンチュリー21の加盟店です。反響の約7割がポータル経由で、同じ反響が5〜6社に同時に届いていました。そこで、ポータルからの反響メールをLINE WORKSに自動で転送し、担当者がすぐ電話する仕組みにしました。
反響から最短30秒で連絡できるようになり、通電率は導入前の2倍になりました。
(引用元:LINE WORKS株式会社「ハウスウェル株式会社 導入事例」)
事例③ 訪問査定が月12件から19件に(売買仲介会社×ALL GRIT)
一括査定の反響には、電話がつながらないお客様が少なくありません。ALL GRITは、こうした反響にもLINEで追客できるツールです。電話に出ないお客様にも、売却理由に合わせた案内や予約の窓口を、LINEで自動で届け続けられます。電話とメールにLINEを加えた導入企業では、訪問査定の件数と割合が上がった会社が出ています。その一部を紹介します。
| 会社 | 反響数(月) | 導入前の訪問査定(月) | 導入後の訪問査定(月) |
|---|---|---|---|
| 東京都T社 | 130件 | 22件(16.9%) | 30件(23.1%) |
| 千葉県H社 | 80件 | 16件(20.0%) | 20件(25.0%) |
| 広島県G社 | 80件 | 12件(15.0%) | 19件(23.8%) |
※( )内は、反響数のうち訪問査定に進んだ割合です。
お客様がLINE上でどう動いて訪問査定の予約に至ったかは、LINE追客の事例記事で紹介しています。
(引用元:ギバーテイクオール株式会社「LINE追客成果事例集」)
住宅・賃貸の事例は売買仲介にどう応用できる?
住宅や賃貸の事例でも、反響への初動や予約の自動化は、売買仲介にそのまま使えます。一括査定反響の追客や、成約後の関係づくりに置きかえて読んでください。
事例④ ポータル反響の友だち追加率が約5倍に(悠悠ホーム×MicoCloud)
悠悠ホームは、福岡を中心に注文住宅を建てているハウスメーカーです。以前は、ポータルの反響客へのLINEの案内を、毎月リストを作って送っていました。そのため、反響からLINEの案内が届くまでに、平均2週間かかっていました。2024年4月から、反響が入ると自動でLINEの案内が届く仕組みにし、この時間を数分に縮めました。
その結果、以前の送り方と比べて、LINEの友だち追加率は約5倍になりました。LINE経由の来場予約などの反響率も約3倍です。売買仲介なら、一括査定の反響にすぐLINEを案内する形で使えます。
(引用元:株式会社Mico「福岡のハウスメーカー悠悠ホームが「MicoCloud」を活用し、LINE通知メッセージを不動産ポータルサイトと連携」)
事例⑤ 来場後の成約率が前年比6%改善(YOU HOUSE×Lステップ)
YOU HOUSEは、紙で行っていたモデルハウスの受付とアンケートをLINEに切りかえました。来場後のお礼や追客の配信を自動にし、見込み客とOB顧客で表示するメニューも分けています。
その結果、顧客管理部門の毎月の作業が約50%減りました。来場後の成約率は、2021年から2022年にかけて前年比6%改善しました。OB顧客向けに紹介制度も始め、紹介人数は2倍になっています。売買仲介なら、訪問査定後のフォローや、成約者からの紹介獲得に使えます。
(引用元:ソーシャルデータバンク株式会社「顧客管理工数が約50%削減|ハウスメーカーのLステップ導入事例」)
事例⑥ 月約125時間の作業を削減(帝国不動産×クウゼン)
帝国不動産は、入居前の手続きの案内を1件ずつメールで送っていました。1件に約5分かかり、多い月には1,500件にのぼります。この案内をLINEの自動配信に切りかえ、月約125時間の作業を減らしました。
売買仲介なら、成約後の手続き案内や、将来の住み替え相談の窓口として使えます。
(引用元:株式会社クウゼン「帝国不動産が「クウゼン(KUZEN)」を導入し、LINEを「入居者向け専用マイページ」として活用」)
成果を出している不動産会社に共通するポイントは?
成果を出している会社には、3つの共通点があります。反響直後にLINEでつながること、お客様の状況で案内を変えること、予約や手続きを自動にすることです。
LINEを使って、反響直後に動ける仕組みがある
事例②は担当者への通知に、事例④はお客様への案内にLINEを使い、反響から連絡までの時間を大きく縮めました。一括査定やポータルの反響は、複数の会社に同時に届きます。最初につながった会社が、話を聞いてもらえる立場を取れます。
お客様の状況に合わせて案内を変えている
事例①では、買いたい人と売りたい人で配信を分けました。事例③では、お客様の売却理由に合わせて、送る案内を切りかえています。自分に関係のある情報のほうが、お客様に読まれます。
予約や手続きを自動にして、営業が接客に集中できる
事例①⑤⑥では、予約や受付、手続きの案内をLINEで自動にしました。営業は日程調整や入力の作業に追われなくなります。その分、媒介獲得につながる商談や追客の電話に時間を使えます。
自社に合うLINEツールはどう選べばいい?
ツールは、LINEを何に使うかで選びます。一括査定反響の追客が目的なら、査定サイトとの連携と、売買仲介向けの配信がすぐ使えるかが基準です。
主なLINEツールの種類
| 種類 | ツールの例 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| LINE公式アカウントの機能を広げるツール | Lステップ、MicoCloud、クウゼン | 配信を自社で作りこみたい会社 |
| 社員とお客様がLINEでやり取りできるツール | LINE WORKS | 担当者が直接やり取りしたい会社 |
| 不動産向け顧客管理システムのLINE連携 | いえらぶCLOUD、KASIKA | その顧客管理システムを使っている会社 |
| 売買仲介に特化したLINE追客ツール | ALL GRIT | 一括査定反響の追客、配信の作りこみ、お客様との1対1のLINEを1つのツールで行いたい会社 |
汎用ツールと特化型ツールの違い
汎用ツールは、業種を問わず使えるのが強みです。ただし、不動産向けの配信の流れは、自社や代理店で一から作る必要があります。特化型ツールは、売買仲介の追客に必要な流れが最初からそろっており、そこから自社に合わせて作りこめます。
選ぶ前に確認したい3つのこと
- 使っている一括査定サイトやポータルと連携できるか
- 反響客がLINEに登録したくなる仕掛けがあるか
- 配信を作って運用し続ける人が社内にいるか。いなければ運用代行を頼めるか
よくある質問
Q反響のお客様は本当にLINEに登録してくれますか?
登録する理由を用意すれば、登録は進みます。ALL GRITでは、LINEに登録するとAI査定の結果が見られます。さらにメールとSMSで1週間、毎日案内します。この方法で、友だち登録率は首都圏の会社で60%、地方都市の会社で77%でした。
(引用元:ギバーテイクオール株式会社「LINE追客成果事例集」)
Q電話に出ないお客様にもLINEは効果がありますか?
効果があります。導入企業からは「電話に出ないお客様がLINEなら返信してくれた」という声が届いています。ALL GRITでは、お客様がメッセージを読んだか、リンクを開いたかも分かります。よく反応しているお客様に絞って電話をかければ、アポにつながりやすくなります。
(引用元:ギバーテイクオール株式会社「LINE追客成果事例集」)
Qすぐに売却しないお客様にも、LINE追客は意味がありますか?
意味があります。すぐにアポにならないお客様も、LINEでつながっていれば追客を続けられます。導入企業からも「すぐにアポにならないお客様もLINEにたまる」という声が届いています。LINE登録から14日後に、自分から訪問査定を申し込んだお客様もいます。
(引用元:ギバーテイクオール株式会社「LINE追客成果事例集」)
一括査定の反響を訪問査定につなげるLINEツール
ALL GRITは、売買仲介会社のためのLINE追客ツールです。一括査定の反響の取り込みから、LINE登録の案内、AI査定、シナリオ配信までを自動で行います。公式LINEの運用実績は170社以上あり、運用代行もご用意しています。
導入事例や機能は、資料で詳しく紹介しています。自社の反響数でどれくらい訪問査定を増やせるか、お気軽にご相談ください。
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執筆者 河野 清博 ギバーテイクオール株式会社 代表取締役CEO 最終更新日:2026年11月6日 |

