不動産MEO対策とは、Googleマップでの表示順位を上げ、店舗を見つけてもらう施策です。
「地域名+不動産」で探す売主・買主を、ポータルを通さずに自社へ呼び込めます。
最初に取り組むべきは、Googleビジネスプロフィールの整備と口コミ対策の2つです。

不動産MEO対策とは何か?

MEO対策は、Googleマップの検索結果で自社を上位に出すための施策です。
地域で不動産会社を探す人に、店舗を見つけてもらうことが目的です。

MEOとSEOの違いをわかりやすく説明

SEOは通常の検索結果、MEOは地図の枠で上位を狙う施策です。
地図の枠は検索結果の上の方に出るため、電話や来店に直結しやすい特徴があります。

比較項目 SEO MEO
対象キーワード 「マンション 売却 注意点」など悩み系 「〇〇駅 不動産」など地域系
表示される場所 通常の検索結果 Googleマップ・地図の枠
主に整えるもの 自社サイトの記事 ビジネスプロフィール・口コミ

不動産業界でMEO対策が必要な理由

売主も買主も、問い合わせの前に会社の評判を確かめます。
全国の10〜50代330名への民間調査では、Googleマップの口コミを参考にする人が32.1%でした。
不動産会社選びで口コミを参考にするサービスとして、1位の大手ポータル(37.3%)に迫る割合です(2021年時点)。

(引用元:株式会社エフェクチュアル「口コミ・レビューに関する意識調査」)

GoogleビジネスプロフィールがMEO対策の土台

Googleビジネスプロフィールは、マップに会社情報を載せる無料の管理画面です。
Googleの公式ヘルプによると、順位は「関連性」「距離」「知名度」の3つで決まります。
距離は変えられないため、プロフィールの充実で関連性と知名度を高めます。

(引用元:Google「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」)

不動産会社がMEO対策で狙うべき検索パターンは?

狙うのは「地域名+不動産」「駅名+売却」など、地域と目的を組み合わせた検索です。
検索結果の上に出る地図の枠で、上位3件に入ることがゴールです。

「〇〇駅 売却」など購買段階別の検索パターン

検討が進むほど、「〇〇市 不動産 査定」から「〇〇駅 マンション 売却」へと具体的になります。
プロフィールの説明文には、売却・買取・住み替えなど扱う業務をはっきり書きます。

Googleマップで表示される上位3件の重要性

地図の枠の4件目以降は、「さらに表示」を押さないと見えません。
業種を問わない民間調査では、317名中202名(63.7%)が新しい店探しでほぼ毎回マップを使うと答えました。

(引用元:株式会社FINEXT「Googleマップの利用実態調査」)

不動産のMEO対策ですぐできる5つの施策は?

5つの施策は、①基本情報、②営業時間・エリア、③写真と投稿、④口コミ、⑤サイテーションです。
④の口コミは影響が大きいため、次の章で扱います。

プロフィール情報と営業時間・営業エリアを正確にそろえる

会社名・住所・電話番号・営業時間は、看板や自社サイトとそろえます。
民間調査では、317名中162名(51.1%)が「営業時間が最新でない」ことに困っていました。

(引用元:株式会社FINEXT「Googleマップの利用実態調査」)

会社名に「売却専門」などの言葉を足すのは、Googleのガイドライン違反です。
業務とエリアは、会社名ではなく説明文に書きます。

カテゴリは、中核の業務に最も近いものをメインに1つ選びます。
追加のカテゴリは、実際に扱う業務に限って最小限にとどめます。

支店がある場合は店舗ごとに1つずつ登録し、同じ店舗を重複して登録しません。
来店を受けない事務所は、住所を非表示にしてサービス提供地域を設定します。
自宅兼事務所で住所を表示できるのは、営業時間中に従業員が常駐し来客に対応できる場合に限られます。
実際に営業していないバーチャルオフィスの住所では登録できません。

(引用元:Google「Googleにビジネス情報を掲載するためのガイドライン」)

説明文の見本(売却向け)

〇〇駅徒歩〇分の、〇〇市・△△市の売却に強い不動産会社です。
戸建て・マンション・土地の査定、売却、買取のご相談を承ります。
机上査定は最短〇日でご回答します。
相続に伴う売却など、事情のあるご相談もどうぞ。

写真と投稿を定期的に更新する

外観・店内・スタッフの写真で、来店前の不安を減らします。
民間調査では、317名中198名(62.5%)が店選びで写真を重視していました。
投稿機能では、売却相談会や相場の情報を定期的に発信します。

(引用元:株式会社FINEXT「Googleマップの利用実態調査」)

物件情報を投稿する場合は、ポータルの広告と同じく不動産広告の規制の対象になり得ます。
おとり広告や誇大な表現にならないよう、社内の広告チェックを通してから載せます。

【要確認:不動産広告の規制は見直される場合があります。不動産公正取引協議会連合会サイトで最新情報をご確認ください】

サイテーション(ネット上の店舗情報記載)を増やす

サイテーションとは、他のサイトに社名・住所・電話番号が載ることです。
Googleの公式ヘルプでも、会社が載るサイトの数は知名度の判断材料です。

(引用元:Google「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」)

不動産会社の口コミ対策がMEO順位を左右するのはなぜか?

Googleが、口コミの数と評価を「知名度」の判断材料にしているからです。
公式ヘルプでも、口コミが多く評価の高い会社は順位が上がる可能性があると説明されています。

(引用元:Google「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」)

Googleが重視する口コミの数と質

民間調査では、317名中166名(52.4%)が「口コミが少ない」ことに困っていました。
口コミを信頼する人は90.2%で、口コミが少ないこと自体が機会損失になります。

(引用元:株式会社FINEXT「Googleマップの利用実態調査」)

低評価にはどう返信すべきか

同じ調査では、口コミへの返信を重視する人は34.7%と少数派でした。
それでも低評価への返信は、それを読む見込み客に会社の姿勢を伝える場になります。
事実の確認と改善策を短く返し、個人が特定される情報は書きません。

低評価への返信の見本

ご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。
ご連絡が遅れ、ご不安をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
現在は、お問い合わせから〇時間以内にご連絡する体制に改めました。

連絡の遅れによる低評価は、反響直後の対応を仕組みにすれば防げます。
ALL GRITのように、反響直後の追客を自動化できるツールもあります。

※ALL GRITは売買仲介特化の自動追客ツールです。反響直後から取りこぼしゼロの追客を実現したい方へ。⇒ALL GRITのサービス資料をダウンロードする

顧客に口コミを書いてもらう実践的な方法

頼むのは、決済・引き渡しが終わった直後が最適です。
お礼カードやお礼の連絡に、口コミ投稿ページのQRコードやURLを添えます。

口コミ依頼の見本(引き渡し後)

〇〇様、本日はお引き渡しおめでとうございます。担当の〇〇です。
よろしければ、当社の対応について率直なご感想をお聞かせください。
良かった点も改善してほしい点も、今後の参考にいたします。
▼口コミの投稿はこちら
(口コミ投稿ページのURL)

謝礼と引き換えに頼むことや、高評価の客だけに頼むことはGoogleのポリシー違反です。
2024年6月には、高評価を条件に割引した診療所がステマ規制で措置命令を受けました。

(引用元:Google「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」/消費者庁「医療法人社団祐真会に対する景品表示法に基づく措置命令について」)

【要確認:景品表示法の運用は見直される場合があります。消費者庁サイトで最新情報をご確認ください】

不動産会社がMEO対策で失敗しやすいパターンは?

よくある失敗は、更新が止まって情報が古くなることと、登録ミスの2つです。
担当者を決め、次のチェックリストで定期的に点検すれば防げます。

点検項目 できている状態
会社名・住所・電話番号 看板・自社サイトと同じ表記
カテゴリ 実態に合う業種を選んでいる
営業時間・定休日 長期休暇まで最新
写真 外観・店内・スタッフがそろっている
口コミ数 商圏の上位3社と同じ水準以上
口コミ返信 低評価も含めて返信している
ウェブサイト欄 店舗ページのURLを設定

更新が止まり情報が古いままになっている

写真が数年前のままだったり、移転や定休日の変更を反映し忘れたりする例が目立ちます。
民間調査では、情報が不十分なとき317名中114名(36.0%)が別の店を選ぶと答えました。

(引用元:株式会社FINEXT「Googleマップの利用実態調査」)

電話番号や住所の登録ミス

電話番号の入れ違い、ビルの階数の書き漏れ、同じ店舗の重複登録がよくあるミスです。
登録後は、実際にマップで自社を検索して確かめます。

MEO対策後の成果をどう測定するか?

プロフィールの「パフォーマンス」画面の数字を、月ごとに追います。
見るべきは順位そのものより、反響につながる行動の数です。

Googleビジネスプロフィールの分析機能の見方

Googleのヘルプによると、「パフォーマンス」では検索語句・通話・ルート・サイトへのクリック数を確認できます。
社名での検索と「〇〇 不動産」のような地域の言葉での検索を分けて見ます。
地域の言葉からの表示が増えれば、MEO対策が効いています。

(引用元:Google「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトについて」)

集客増加までの期間の目安

期間は、商圏の競合の数と店舗の位置で大きく変わります。
そのため期間を決め打ちせず、毎月の表示回数と通話数の変化で判断します。

よくある質問

Q不動産会社のMEO対策は、費用をかけなくても効果が出ますか?

費用をかけなくても効果は出ます。プロフィールは無料で使えます。「上位表示を保証」とうたう業者は避けます。

Q不動産会社がMEO対策を始めるのに何か資格や届出は必要ですか?

MEOのための資格や届出はいりません。会社名と所在地は、宅建業免許の内容と合わせます。

【要確認:法令は改正される場合があります。e-Gov法令検索で最新情報をご確認ください】

QMEO対策と一括査定サイトからの集客を併用したとき、効率は変わりますか?

変わります。一括査定の売主には、社名で検索して口コミを確かめる人もいます。評判が整っていれば、通電や訪問査定に進みやすくなります。

整えた評判を媒介獲得につなげるには?

MEOで見つけてもらっても、一括査定で候補に残っても、最初の連絡が遅れれば媒介獲得は他社に取られます。
評判を成果に変えるのは、反響直後の一手です。

ALL GRITは反響直後からLINEでの追客を自動実行できる、不動産業界特化のツールです。
反響対応の流れを見直したい方は、お気軽にご相談ください。

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河野清博

執筆者

河野 清博

ギバーテイクオール株式会社 代表取締役CEO

最終更新日:2026年10月2日